2020-05-29

タウシュベツ川橋梁ツアー(2017年)

北海道に生まれ育ったからといえ、よほどの旅好きか運転好きでない限り、道内を隈なく歩き回れる道民はそんなにいないのが現実。むしろ転勤で北海道にいらした方のほうが、道内各地の名所を訪れいているんじゃないかと個人的に思います。このタウシュベツ川橋梁も、家人の帯広赴任がなければ名前すら知る事もなかったかも。


こちらはざっくり言うと、タウシュベツ川に架けられた鉄道路線が、ダム湖建設のため切り離され、季節で変動する湖の水位によって沈んだり浮かび上がったりするコンクリート橋ですね。で、長年の風雪で老朽化も激しく、いつ崩れるか、まだ大丈夫か、もう見られなくなるのでは…と言われながらも耐えています。
2001年に第1回目の北海道遺産に選定されてます。

で、実際に観に行くには車が乗り入れできない場所なので、NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターさんの有料ツアーで行くのが手っ取り早いです。
ちなみにガイドセンターの最寄り駅はJR帯広。そこからバスで約1時間40分。
道外からは帯広空港が最寄りです。そこから帯広駅はバスで約40分です。

タウシュベツ川橋に向かう道無き道

センターで受付をして、各自に熊よけの鈴を渡され(道中「ヒグマに注意」の看板あり)揃いの黄色い長靴を履き、ガイドさんに連れられて道無き道を歩きます。
季節は晩秋。道はぬかるみ、風も冷たくて、上着の上にウルトラライトダウンを羽織ってちょうど良い感じ。道外からきた若者3人組の薄着姿が気の毒になるくらい。

で、どんどん進む中、私一人、トラップにハマるのですよ。
この苔生した倒木の一部に。

茶色くなった落葉と緑のコントラストに釘付け。
苔の葉のミニチュア感に心踊ります。
実際はただスマホカメラを向けているおばちゃんの姿があるだけですが。

構図とか全く気にせず、ぐいぐい寄ってスマホでパチリ。にわか苔女(笑)
気づくと、かなり置いていかれたので慌てて追いかけます。

着きました〜。生憎の曇天なのであまり映えません。
結構ボロボロなのが遠くからでもわかる状態。廃墟感漂います。

ガイドさん曰く、夏場は水が引いているので、湖底に木の根がゴロゴロ転がってるのが見えるとか。そしてそんな風景が原始時代っぽくみえるとかでカップ麺のCMロケ地になった小ネタも教えてくれました。(ネットで探したけれど、見つからなかった…)

近くに寄るとこんな感じ。コンクリート橋といっても、当時は突貫工事だったらしいので、石をコンクリートで固めたって感じですね。この上を機関車が走っていたというのが凄い。

遠くから全景をば。
ふいに昔行ったネス湖の土産物屋で見つけたネッシーのオブジェ(水面からポコポコ見えるシルエットを模した陶器のセット、「ネッシー、土産」で検索して)が頭に浮かぶ。当時もこんな天候だった気が。

メインイベントの橋梁見学の次は、かつて路線が走っていた駅の跡地へ。
とても素敵なサビ感のある廃線路がありました。

幌加駅。
この更地は駅舎があった場所。かつてはこの周辺にお店や集落があり、そこそこの賑わいがあったそうですが、いまはそのような面影は全くありません。
でも手入れが行き届いているから、荒れてはいません。
レールとホームは残っています。駅名標は新しく作り直した模様。
ポイントの切り替え体験もしました。

見学はここまで。
帰りは車に揺られながら、窓越しに、立ち入れない他のコンクリートアーチ橋を眺めます。栄えていた当時、汽車が通っていない時間帯には、この橋の上を人人が往来していた(さらに通行中に汽車が通るときには避難梯子に待機した)という話を聞き、高所恐怖症としては想像して気が遠くなりました。無茶しすぎ!
よくぞご無事で…。

観光シーズンからは外れた時期だったので、少人数でゆっくり回れ、鉄錆も堪能できました。
3年前の時点で「もう見納めかも」という新聞記事がセンターに貼られていましたが、その後も友人が見てきたよ〜とSNSにアップしてるのを見かけていますので、コロナ禍後でもまだチャンスはあるかと思います。
機会があればいってみるのも一興かと。
個人的にも、夏の風景は見たいところですが、私の中途半端な行動力ではいつ実現するかは怪しいところです。

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